百日咳の患者さんが増えています。日本小児科学会は百日咳対策として年長さんの時期と12歳ごろの三種混合ワクチンの接種(任意接種)を勧めています。今年は特に患者さんが増えているので年長さんでの接種(任意接種)をお勧めします。乳児期のワクチン接種でつけた百日咳の免疫は小学校時期に下がってしまいことがわかっています。百日咳はひどい咳が長期にわたり続くので、睡眠不足や体力の消耗をきたします。
またご家庭に小さな赤ちゃんがいる、もしくは赤ちゃんが生まれる場合には接種を強くお勧めします。まだワクチン接種をスタートしていない赤ちゃんが、百日咳に感染すると咳だけでなく無呼吸発作や脳症をおこす例があることが昔から知られています。年長さん時期に接種せず、すでに小学校にあがってしまったお子さんでも任意接種は可能ですので接種をご検討ください。